UDP(User Datagram Protocol)
UDPとはトランスポート層で使われる処理負荷の低いプロトコル
UDP登場の背景
ネットワークプロトコルスイートとしてTCP/IPがあります。
この名前のとおり、当初はトランスポート層で使われるプロトコルはTCPしかありませんでした。
TCPはデータが確実に相手に届くことを目的に、事前に通信経路を確立したり、データが正しく到達しない場合には再送するなどの仕組みで動作します。
通常のデータのやりとりであればTCPで問題ありませんが、映像や音声などリアルタイム性を要求される用途では、再送処理などが品質上問題になります。
これに対応するためにUDPが登場しました。
UDPの特徴
UDPは処理負荷を抑えるために以下のように動作します。
通信相手に事前通知することなく、一方的にデータを送る
通信相手はデータ受信の応答を返さない
UDPのヘッダはわずか4つのフィールドしかない(送信元ポート番号、宛先ポート番号、データ長、チェックサム)
UDPを使うアプリケーション
動画配信
音声通話
DNS(名前解決)
DHCP(ネットワーク情報配布)
SNMP(ネットワーク機器管理)